関節に痛みがある方へ
関節リウマチは、免疫が関節の組織を破壊するようになる自己免疫疾患の1つです。早期発見・早期治療で関節の組織を守ることが重要です。
年々、リウマチの治療技術は向上しており、早めの対応により症状をコントロールし、仕事や家事、趣味を続けられる時代になりました。
当院は「痛みを抑える」「腫れを引かせる」「関節破壊を止める」を目標に、根拠に基づく治療とリハビリ・生活指導を組み合わせて、症状がほぼない状態(寛解)を目指します。
以下の症状がある方は、関節リウマチの可能性があります。お早めにご相談ください。
- 朝のこわばり
- 手指の腫れ
- 小さな関節の痛み(左右対称になりやすい)
- 倦怠感、微熱
中村整形外科(各務原市)が選ばれる理由
迅速な診断
血液検査、画像検査、MRI検査(提携先にて)を同日手配
治療を“見える化“
DAS28やCDAIを用い、病勢をスコア化
薬+リハビリ+生活指導の三本柱
リウマチ専門医や理学療法士がサポート
安全第一
感染症対策を計画的に実施
受診の流れ
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初診の際は、以下をご用意ください。
◯発症時期、症状の推移、既往歴、内服薬、ワクチン歴をメモしてお持ちください -
問診と触診を行い、痛みがある関節数の評価をします。
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採血を行い、CRP/ESR、RF、抗CCP抗体を調べます。また、関節エコーで関節の炎症を確認、レントゲン撮影で関節や骨の変形の状態を確認します。必要に応じてMRI(提携先にて)撮影を行います。
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DAS28・CDAIを用いて病勢をスコア化し、初回の治療目標を設定します。専門医が治療の進め方など丁寧に説明を行います。
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薬物療法に加え、理学療法士による関節保護・筋力維持プログラムと生活指導やワクチンなどの予防医療を行います。
治療について
症状がほぼない状態(寛解)または低疾患活動性を目指します。
3か月以内に明確な改善、6か月以内に目標到達を目安に、毎回の診察で治療を微調整します。
薬物療法
免疫異常に働きかける抗リウマチ薬(DMARD)やステロイドなどを用います。患者さまの年齢、合併症、妊娠希望、感染歴、勤務・生活状況を把握し、1人ひとりに合わせて薬を選択、服薬する順番を決定します。
csDMARDs(従来型)
葉酸併用で副作用を低減できます。メトトレキサート(MTX)が第一選択となります。
bDMARDs(生物学的製剤)
メトトレキサート(MTX)で効果が不十分な場合に使用します。TNF、IL 6、CTLA4などがあります。
tsDMARDs(標的合成、JAK阻害薬など)
関節の腫れや痛みを早く抑える効果が期待できますが、年齢・心血管・悪性腫瘍のリスクなどを踏まえ、慎重に適応を判断します。
ステロイド(副腎皮質ホルモン薬)
治療経過中に起きる強い炎症のピーク期に使用します。長期の常用は避け、最小限・短期間の使用にとどめます。
安全対策
感染症や心血管リスクを見据え、ワクチン計画や結核スクリーニング、骨粗しょう症対策まで含めたトータルケアを行います。
感染症対策
薬物療法を行う前に、結核・B/C型肝炎などのスクリーニングを行います。また、帯状疱疹・肺炎球菌・インフルエンザなどのワクチン接種計画を立てます(不活化ワクチンは原則接種可)。
JAK阻害薬のリスク説明
一部の患者さまで、狭心症や心筋梗塞などの心血管イベントや血栓・悪性腫瘍のリスクが増える報告があり、65歳以上・喫煙歴・心血管リスク・悪性腫瘍既往などがある方には、他の薬を優先する場合があります。
骨密度や心血管ケア
骨粗しょう症の評価・治療、血圧・脂質・体重管理を同時に行い、総合的に将来の罹患リスクを下げます。
リハビリ・生活指導
治療中は、食事や動作など日常生活の中でも注意すべき点があるため、リハビリと併せて生活指導を行います。
関節保護
手指・膝の使い方、装具の提案を行います。
運動
炎症が落ち着いたら、筋力維持運動・可動域訓練を段階的に開始します。
禁煙、減量、睡眠
生活習慣を改善することで、薬の効きや長期予後を向上させます。
よくあるご質問
Q. どのくらいで良くなりますか?
→ 個人差はありますが、数週間で痛みが軽くなり、3〜6か月で症状がほぼない状態(寛解)を目指します。
Q. 薬はずっと必要ですか?
→ 寛解維持後に減量を検討します。急な中断は、再び症状が出始めたり、悪化させる原因になります。
Q. 妊娠を考えています。
→ 妊娠時でも安全に使用可能な薬へ切り替えます。変更時期を前もって調整しますので、お早めにご相談ください。
手足の関節に痛みや違和感がある方は、当院へお気軽にご相談ください。
【月・火・水・金曜】
8:30-12:00/15:00-19:00
【土曜】
8:30-12:00/13:00-16:00



